不妊症を理解するには、女性と男性の体のしくみについて、正しく知っておく事が必要です。
子 宮
骨盤内のほぼ中央に、膀胱と直腸に挟まれ、やや前に傾いています。にわとりの卵の大きさ(長さ8〜9cm)ぐらいで、重さは約50gです。子宮の外側は筋肉組織、内側は子宮体部の内側全体がソフトな内膜組織でおおわれています。ホルモンの働きで、生理が起こります。
卵 巣
うずらの卵大で、大体毎月、左右交互に1つづつ卵子を排卵します。
卵 管
直径約1mmで10〜12cmの細く柔らかい管です。卵管の内部は繊毛でおおわれ、波うつことで卵子を子宮へ運びます。
卵管膨大部
卵子と精子が巡り会い、受精が起こる場所です。
卵 管 采
お腹の中に向かって、ラッパのように口が開いています。排卵された卵子を吸い取りに行きます。
約7cmで自浄作用があり、悪い細菌の繁殖を防ぎます。内面はたくさんのヒダのある伸びの良い粘膜でおおわれています。

精 巣
精巣は精子の製造工場です。1つの精巣は、うずらの卵ほどの大きさで、重さは約14gです。この中で精子は精祖細胞から何段階かを経てつくられています。この精子をつくる能力のことを『造精機能』といいます。
精 巣 上 体
精巣でつくられた精子は、ここで「運動能」と「受精能」を獲得し、射精の時を待ちます。いわゆる精子の貯蔵場所です。
精液中に含まれる精子は、ほんの1%ほどで、残りの99%は精漿と呼ばれる精巣上体や精嚢、前立腺等の「副性器」により分泌された混合液です。
「副性器」に何らかのトラブルがあると、精液がつくられなかったり、精子の運動が悪くなったり、精子が死んでしまうこともあります。
精巣で精子がつくられているにもかかわらず、精液が出てこない、精液は出ていても中に精子がいない時は、精子の輸送路に何かトラブルが起きていると考えられ、『精子輸送路通過障害』と呼ばれます。

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